肩痛・生理痛・呼吸

肩こりのときの均整法

肩こりの方の中には、肩の力が抜けない人、仕事などで長い時間同じポーズをとる人、目や腕を過度に使う人、胃腸などが弱い人など、いくつかのタイプがあります。

いずれの方も、首から肩口にかけての背骨の関節が硬くなっています。この関節のこわばりをしっかり改善できるかどうかが、肩こりがラクになるための重要なポイントです。

身体のすべての領域には、幾重にも重なり合うように筋肉が分布しています。肩をとんとんたたいたり、押したりもんだりするときに刺激しているのは、おもに表面の筋肉です。しかし、表面の筋肉に生じた疲労感やこわばりは、そもそも取れやすいものですから、お風呂に入ってゆっくり休めば特ににたくさん刺激をくわえる必要はありません。

これに対し、関節の深部に位置する筋肉は、表面から触りにくいのはもちろんですが、関節を硬く固定し、脊髄と筋肉との神経の通り道を圧迫して、周囲の筋肉の緊張を高めるなど、緊張によってさまざまな負の連鎖を引き起こします。

この点を理解し、深部の筋肉に働きかけて神経の緊張を取り除き、硬くなっていた関節を柔軟にすることで、はじめて肩がラクになったという実感が生まれて来ます。

肩が痛い、あがらないときの均整法

わたしたちの関節は、一対の骨と骨のすべり運動がスムースおこなわれて、はじめて正常に動くことができます。骨と骨のすべり運動は、周囲をおおうコラーゲン繊維の組織(腱や靭帯、関節包と呼ばれる)でしっかりとガードされて、正規のルートから外れることが無いように保護されています。

肩の関節は、わたしたちの身体の中で、もっとも動きの大きな関節です。動きの大きな関節は、運動ルートに問題が生じると動きが悪くなり易いという弱点を持っています。

肩関節の場合、とくに動きの大きな前側の領域に問題が起こることが多く、肩を前にあげたり、横に上げたりする動作が痛くてできないといった症状(四十肩・五十肩)が発生します。

【お風呂で髪を洗う動作がつらい】【手を反対側に回すのがつらい】【シャツを脱ぐときがつらい】【帯を結ぶときがつらい】などの動作痛は、骨と骨のすべり運動がどこでスットプされている為に生じます。

実際に動きの制限を作り出している腱や靭帯を探り出し、関節の位置を正常な状態に戻しながら少しずつ動きをつけてゆくと、肩の動く範囲が次第に改善してゆきます。

朝、突然肩があがらなくなったといった方は、関節の位置が微妙にずれている場合がほとんどです。できるだけ早く施術をうえけ関節の位置をもどしましょう。

ほっておくと、次第に深刻な痛みに移行してゆく場合があります。


呼吸が苦しい、息苦しいときの均整法

呼吸が苦しい場合には、重篤な疾患が隠れている可能性があります。まずお医者さんで診察を受け適切な判断を仰ぎましょう。

お医者さんで診察を受けたけれども、特に問題が見られないにも関わらす呼吸に違和感があったり、息が入りづらいと感ぜられるときには、神経の緊張が関係している場合があります。

頭や首から、呼吸の運動に関係する神経が出ています。これらの神経には、胸焼けなどで食道が過敏になったり、【胃腸の調子が悪い】【頭が重い】【頭痛がする】などと言ったときに緊張しやすい神経が含まれています。

このため、呼吸器そのものには問題がないにもかかわらず、息苦しかったり、息が入ってゆかない様な、胸がつかえた様な感覚に襲われることがあるのです。

この様な時の神経の代表的なものが、「迷走神経」です。迷走神経は延髄から発して背骨の首のやや前よりを通って、気管支や心臓、食道やその他の消化管に幅広く分布する神経で、その名のとおりとても複雑な経路を持った神経です。

疲れると動悸がしやすい人、ふとしたきっかけで呼吸が苦しくなりやすい人は、この神経が少し過敏な状態になっているかもしれません。

まず、神経の緊張している様子をご自分で理解して、症状との関係が判ると精神的に安心が得られます。

そのうえで、神経の経路に沿って気持ちよく刺激をして鎮静をはかりましょう。生活上の注意点なども、お教えしています。


生理痛がひどい、生理不順のときの均整法

女性は、十代の中半からおおむね四十代後半に至るまで、一月に一度排卵します。卵巣のなかで成長した卵子のなかで、成長の早いものが輸卵管をとおって子宮に移動し、胎盤を作って赤ちゃんを作る準備をします。

受精することが無ければ、卵細胞と胎盤は体外に排出されます。これが生理です。胎盤は絨毛とよばれる突起をのばして、母体と栄養や酸素のやり取りの準備をします。このため、排泄されるときには、ある程度の出血が伴います。

生理のサイクルをコントロールしているのは、卵巣、卵子、脳下垂体、副腎皮質のホルモンです。